2011年2月8日火曜日

機械帝国ー『われらはみな、アイヒマンの息子』

ギュンター アンダース
晶文社
発売日:2007-02-25

政治哲学者アーレントの夫のG・アンダースがアイヒマンの息子に宛てた公開書簡。全体主義、世界の機械化、想像力の限界、等々。

Günther Anders(2001) Wir Eichmannsöhne . 3rd ed.
(ギュンター・アンダース,岩淵達治(訳),高橋哲哉(解説) (2007)
『われらはみな、アイヒマンの息子』晶文社)

著者:ギュンター・アンダース

関連項目
全体主義
ホロコースト
アイヒマン
原爆



目次

クラウス・アイヒマンへの公開書簡 9

二度の喪失 13
もっと多くの喪失 19
尊敬がないところには哀悼も生まれない 23
人を尊敬するもののみが尊敬を受けることができる 26
怪物的なもの 31
暗い世界 38
地獄のような法則 44
しかし父上はそれを考えていた 47
失敗をチャンスにする 52
利用された落差 55
怪物的なものと犠牲者たち 64
六、000、00一番 70
機械の夢 73
私たちはアイヒマンの息子 84
新しい父は昔の父 90
チャンス 96
追伸 102


クラウス・アイヒマンへの第二の書簡 115

無関心に反対する 117

[解説]機械化する世界と想像力 高橋哲哉 157




アーレントの夫のG・アンダースがアイヒマンの息子に宛てた公開書簡。全体主義、世界の機械化、想像力の限界、等々。
”「親不孝が徳にもなりうる」というのは悲しいけれども真実です”


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es[エス] [DVD](原題はDas Experiment)アイヒマン実験のバリエーション、スタンフォード監獄実験の設定を元にした映画
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