2011年2月6日日曜日
脱出という名のドロ沼ー『フーコー』(青灯社:入門・哲学者シリーズ)
今回の主人公:M・フーコー
著者:貫成人
関連項目
フランス現代思想
ポストモダン
目次
「自由な主体」を問いなおすーまえがき 3
第一章理性の構築ー『狂気の歴史』 11
1「理性の不安」 12
(1)「理性」「知性」「想像力」「感性」
(2)カントの不安
2狂気と理性:『狂気の歴史』 19
(1)デカルトの懐疑
(2)「大いなる閉じ込め」
(3)中世における「狂気」
(4)近世以降
(5)狂気経験の構造
3知性の相対化 37
第二章知の台座ーヨーロッパ的知という構造 45
1思考の土台:エピステーメ 46
2動植物についての知 48
(1)十六世紀
(2)十七ー十八世紀
(3)十九世紀
3エピステーメが生み出すもの 57
(1)エピステーメの転換
(2)生命と人間の誕生
(3)人間の「誕生」
(4)人間の死
第三章パノプティコンー自己規制によって作られる自我 75
1死の権力 76
(1)身体刑
(2)公開刑
(3)透明な権力者と不透明な大衆
2生の権力 84
(1)網の目の緻密化
(2)生きている近代:学校
(3)規格化
(4)可視化
(5)生の権力
3規律 96
(1)管理・監視
(2)「よく生きること」
(3)<主体>という虚構
第四章「私空間」の編成ー『性の歴史Ⅰ』 107
(1)性をめぐる言説
(2)学校、ヒステリー、性科学
(3)<性>という虚構
第五章生政治と自己への配慮ー抵抗の拠点? 119
(1)フーコーの軌跡
(2)抵抗の主体?
(3)人口の政治学
(4)自己への配慮
(5)フーコーの起爆力
あとがき 133
メモ
固まりミルク
阿呆船
感想:この前読んだ『ハイデガー』が分かりやすかったので同じ著者のフーコーの入門書も読んでみた。やはり読みやすかった。
理性の不安・人間の誕生・生の権力・性という虚構・自由という檻…まさに出口なし!しかし哲学者というのは常識をどんどんぶち壊していくんだなあ。にしても固まりミルクというフレーズが印象的だった
あわせて読みたい
ティファニーで朝食を (新潮文庫):自由とは何か。この物語の結末にはフーコーがおこなったことのすべてが凝縮している。
監獄の誕生―監視と処罰:権力について書かれた本。パノプティコンの話が出てくるのはこの本
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